地域循環研究所 ともに学び、ともに築く。子ども地域監査プログラム
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授業記録
2時間目  省エネを広げる必要性に気づく

a. 家庭の実践を振り返る

T: では頑張ったことがある人、ちょっと頑張れなかったけど、こういうところを頑張れば良かったなと思うことがある人発表をしてください。

S: はい。省エネで頑張ったことは1回1回少しずつでも良いので電気をけしていくことです。反省はテレビやクーラー、ゲームのつけ過ぎです。クーラーは3時間つけっぱなしにしたことがあるからです。

T: どういう時にスイッチを消しましたか。

S: 1階にいた時に、2階のスイッチ消したかなって。

T: 他にないですか。同じようなことでも良いです。

S: 私が頑張ったことは、寝る時に扇風機をつけてタイマーをつけていたことです。大体、4時間を目安にタイマーをつけて、寝ていたことを頑張りました。

T: クーラーは消して扇風機に変えたということですか。

S: はい、大体4時間くらい扇風機にしました。

T: 次。

S: 反省は、僕はあまり良いとは言えなかったので、残念でした。僕は夏休みの友で、省エネをやったかやってないかはあまり分からなくて、気にしませんでした。だから、省エネは頭に入れないと出来ないものなのだなと思いました。でも、ちゃんとやっている人もいたので自分もやれば出来ると思いました。

T: それは良かった。では時間がないので、皆に聞こう。クーラーの使い方に関して工夫をした人や、頑張りましたっていう人は。ー多数の児童が手を挙げる

T: あと電気のスイッチもあったね。電気のスイッチを頑張りましたって人。-多数の児童が手を挙げる

T: では水の使い方を頑張ってみた人は。ー多数の児童が手を挙げる

T: クーラー、電気、水道ってあったけど、では、その他のことで頑張ったことがある人はいる。

S: 冷蔵庫を開けて、物を入れたりする時に熱がこもるから、買ったものとかはなるべく早く食べるようにする。

S: テレビゲームじゃなくて、手持ちのゲームをする。

T: では、みなさん、このグラフを見てください。皆が頑張った省エネ、これは何かっていうと、家からでる二酸化炭素の量です。二酸化炭素の量っていうのは、エネルギーを使えば使うほどたくさん出ます。これを見てみると、皆が頑張ったことはどこだった。クーラーだったね。クーラーは家で使う電気と比べると。はい、何か気づいたことがある人は。

S: 意外と少ない。

T: そう、意外と少ない。クーラー頑張って消したけど、意外と少ない。これは1年間で使う家のエネルギーの量を考えると、冷房って意外と少ないのです。クーラーを抱える時って少ないでしょう。クーラーは寒さを防げないから、やっぱり暖房もつける。これから先、誰かが言っていたけど、最初のうちだけ頑張って、後のほうは出来なかった。皆、夏の間は頑張ったけど、冬の間は頑張らないと、見てください。暖房も頑張らないと。他にもう1つ頑張ったのは照明。

S: 多い

T: 多いね。誰かちまちまだったけど電気を消しましたって言ったね。効果を見てください。

S: 半分以下。

T: 高いですね。30%。これに比べると。皆は、クーラーを頑張って辛抱していて、すごく省エネした気持ちになるけれど、意外と日常のスイッチを消したりする取り組みを頑張っていたほうが省エネに繋がっていくということがこれから分かります。電気で動かす力。冷蔵庫とかも入るのかもしれない。厨房って書いてあるから台所関係は、ここかな。こうやって見てみると、1番多いのは、皆がこまめに電気のスイッチを消したって頑張ってくれたこと。これが省エネに繋がっているのかなと思います。ではもう1度聞きます。こまめにいらない電気を消しましたって言う人。

S: ー多数の児童が手を挙げる

b.省エネを広げる必要性に気づく

T: 多いです。では次。次の写真を見てもらいます。皆こまめに電気を消しましたって言っていたね。ちょっと見てごらん。では声に出さないでね。気づいたことがあっても声にださないで後で発表してもらいます。しっかり見てください。

T: これ見たことがある人がいると思います。CMに出てきます。見たことがある人。

S: はーい。

T: では言いたいことがある人。何でも良いです。

S: 黄色に、ものすごく見えるところは、日本とかアメリカとか先進国が多い。

T: ゃあ、日本ってどこですか。

S: (地図を指して)ここ。

T: 分かりますね。確かに日本は輝いていますね。その他は。

S: 日本が1番小さく見えるのに、日本が1番明るいように見える。

S: 大陸のほとんどが電気を使っていない。

T: 大陸ってどれ。

S: 南米とかアフリカ、北アメリカ、ロシアとか、ほとんど電気がついていない。

T: これは夜の写真を張り合わせて作ってあるんだって。この写真の時刻は真夜中の12時くらいだと考えてください。色々言いたいことあると思いますが特にこの辺に注目して下さい。この辺は何ですか。

S: 日本。

T: 日本ね。日本を見てください。夜中なのですよ。あれ。皆さっきなんて言った。

S: 照明。

T: 照明をどうしたって言った。

S: こまめに消す。

T: 照明をこまめに消すって言ったね。でも、これを見てごらん。班に1つ、これと似たような写真を配ります。日本周辺のことで疑問に思ったことがあれば、ここに書いてください。時間は10分間です。何で日本にはこんなに電気がついているのか、その答えでもいいよ。どんどん意見を出し合ってね。

〜各班で話し合う〜

S: 日本の首都東京がなぜこんなに光っているのか。疑問2・大阪とか福岡とか大都会があるところが光っているのか。予想の答え、Q1夜遊びが原因ではないのか。Q2大阪は食い倒れ人形がおいてあるところの商店街が沢山電気を使っている。福岡は都会だから。

T: はい、自分たちの疑問と予想することを皆のほうを向いて発表してください。

S: 疑問は、日本が何で夜なのに光っているかというので、予想の答えは、テレビ局がついているからと、24時間営業のコンビニがあるから。

T: じゃあ、テレビ局とコンビニのあかりが人工衛星に写っているの。

S: (うなずく)

T: テレビ局ってそんなに日本全体にあるの。

S: (うなずく)

T: はい、では1班さんお願いします。

S: なぜ、夜なのに日本は光っているのか。

T: 同じようなこと考えたのですね。答えは違うかもしれない。答えは、何。

S: 24時間のコンビニがあるから。あと、街灯が沢山あるから。

T: コンビニに加えて、街灯という答えがでたね。はい、次。

S: 疑問は、日本全国が明るいのはなぜか。特に関東です。予想の答えは、都会は建物が沢山あって、夜遅くまで働く人が多いから。

T: 夜遅くまで働いているから。

T: 3班の答えは、夜遅くまで働いている人がいるから。

T: はい、次。

S: 疑問は、日本はどうして明るいのか。予想の答えは、24時間ショップが多いから、自動販売機が多いからと、夜更かしする人が多いからです。

T: はい、次。

S: 疑問1は、日本の首都・東京がどうしてそんなに光っているのか。疑問2は、福岡や大阪とかの大都会がどうして光っているのか。予想の答えは、夜遊びが原因じゃないか。疑問2のところは、食い倒れ人形のある商店街が電気を一杯使われているから。福岡は都会だから、都会は特に電気を沢山使っていると思います。

T: 商店街などお店が多いところが電気を沢山使っているのではないか、大都会では人が沢山いるし、夜遅くまで起きている人が多いからじゃないか、ということですね。はい。

S: 疑問、自分たちが電気をこまめに消しているのに電気が明るいのか。答え、自分たちが消していても日本中の人たちが電気を消していないから。

T: 自分たちがしていても、他の人たちがやっていないからではないか。他の人たちが勉強していない。小佐々小学校みたいに。じゃ勉強すればいいってことか。なるほどね。

S: 疑問は、日本は、小さい国なのに、こんなに電気を沢山使っているのはどうしてだろう。答えは、夜中までお店が開いていたりまた、夜遊びをしている人がいることです。

T: 夜遊びとか、夜遅くまで起きているとか、夜遅くまで開いているお店とか、沢山電気を使う生活をしているのではないかということですね。

S: なぜ日本は小さいのに明るいのかということについて書きました。予想の答えは街が多いし夜にあいている店が多いから、会社員の人が夜遅くまで頑張って仕事をしているから。

T: やっぱり夜遅くまで生活をしているし他の人が省エネをしていないということですね。どうしたら夜中の明るい日本を省エネ型の生活に変えられる。皆だけが電気消せばいいの。

S: いや違う。世界中に呼びかける。

T: じゃあ、皆さんのやるべきことが見えてきたね。どうすればいいかな。

S: 小佐々の人に呼びかける。

S: 町内で放送する。

S: 全国に放送する。

S: ホームページを作る。

T: ホームページとか出てきたね。沢山の人に省エネをしてもらったらいいのです。そのために皆まず本当にこの人たちが電気を沢山使っているか調査しないと。電気は使っていないしちゃんと省エネをしていたら予想は外れてしまうよね。では他の方法を考えないといけなくなるよね。では調査に行きますか。

S: はい。でも夜中。

T: 夜中はいけないけど昼間は開いているよね。調査をして本当に省エネが出来ているかどうか確かめてみるといいと思います。ちょうど小佐々には工業団地もあるし郵便局もあるし。

T: このまま省エネしないとどんなことになるか。何だっけ。

S: 地球温暖化。

T: 温暖化だったね。温暖化って何。

S: 暖まりすぎて、北極の氷が融ける。

T: それって本当なのかなと思って、先生調べてみたのです。ちょっとここ読んでみて。

S: 過去千年の気温の変化。

T: 過去千年間。今から千年前まで、さかのぼって下さい。今、ちょうど歴史の勉強をしているね。千年前っていったら。

S: 平安。

T: そう、平安の終わりね。義経とかが頑張っていた頃くらいから、よく見てみると、この黒いところが基本と思ってもらうと良いですけど、こうなって、ここら辺が1800年。

T: はい、何か言いたいことある人!

S: 最初の1800年の方は気温が少ないのに、今になってから上昇している。

T: ここらへんを境にということ。このへんまでは大体同じくらいで上がり下がりがあったのだけど、ここらへんから。急激に。

S: 上がっている。

T: 特にどこら辺。

S: 1900年くらいから。

T: そう。1900年くらいからどうですか。

S: 急上昇。

T: 急上昇しているのですよね。特にこの辺とかね、現代になるにしたがって、ものすごい温度の上がり方をしています。ここ10年くらいでものすごく上がっています。やっぱり、省エネしないと、このままでいくと凄い気温が

S: 上がってしまう。

T: 小佐々小学校の皆がいくら頑張って省エネをしていても、みんなの予想では、他の人が省エネをしていないのではないか、沢山電気を使う夜型の生活をしているのではないか。沢山電気を使っているのではないか。だから、省エネが出来ないから、他の人が省エネをするようになれば、もうちょっと、この写真も変わってくるのではないか、ということで、今日皆さんは勉強してきたと思います。さあこれから皆がやることは、小佐々町にある店、工場、役場とか、そういう小佐々小学校以外のところがどんな省エネをやっているのか、本当に省エネをやっていないのかを調べることです。この次は、何をすればいい。

S: まずは話し合って計画を立てていく。

T: 誰がどこに行くかとか、何班がどこに行くかとか、どうやって調べるのか、そういう方法を考えていきたいと思います。

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