エントロピー学会シンポジウムのコメント集

 エントロピー学会シンポジウム開催にあたってコメントをくださった
皆様の声をのせています(「公開しても良い」に○をくださった方々です)


@氏名 福島 和枝
A所属 (H14.9月 給食民営化モデル校2校実施に合わせて保護者で設立した会)
(北九州市)子供の食生活と給食を考える会
B簡単な自己紹介 PTAの副会長 小学生の母親です。
今年の5月に教育委員会より給食民営化のモデル校に指定され、直営の調理員の反対運動功績の中に
環境ホルモンや遺伝子組替え食品の廃除や安全な食材や地場産品を望む声があり、
民営化(民間委託)によりそういった改善がなされなくなることを心配しています。
Cシンポジウムへの思いや質問 エントロピー学会・シンポジウムは全国の他地域でも行われているのでしょうか?
活動の拡がりを望んでおります。学校給食は子供の成長や教育の場として大切な問題であるのに、
行政のからんだ自治体まかせで、何も選択出来ない地域と地域全体で良い物にしていこう
という姿勢のある所で、これほどまでに良し悪しあることに驚いている次第です。
私の住んでいる北九州市は100万都市で住宅が郊外にまで拡がり、
昔、見られた田畑も無くなっているので農産品も少ない、直営の調理員の方達が子供の食の安全や旬の食材を
長年に渡って市に要求してきたらしいが、9月から小学校136校の内、
娘の通う小学校含む2校がモデル校として給食民間委託になった。
学校給食協会に尋ねたところ、全市統一献立で一括大量仕入れの為、地場産品ではとうていまかないきれず、
今は農薬問題で全国各地のJAより検査済の旬の野菜や業者の検査した輸入野菜の他、大手食品会社からの
冷凍食品や加工品(スーパーのハムのように添加物が入っていない特注品)が調達されているとのことでした。
モデル校は民間委託に合わせてアルマイト製からPEN樹脂製の食器に変わり、
市は高くて安全と宣言しているのに、他の自治体では、溶出物があり新素材でわからないので
安全と言えず使用しないと断言しており(熊本県本渡市や徳島市等々)北九州市の給食が安全な物から、
遠ざかっているように思えてなりません。
これが良い方向にむかう分岐点であれば良いのですが・・・。

@氏名 伊藤須美子   
A所属 子供たちの食生活と給食を考える会
B簡単な自己紹介 小6・小4の女の子の母親です。
Cシンポジウムへの思いや質問 この9月から娘たちの学校給食が一部民間委託になりました。
将来的には食材まで業者に委託されるのではないかと懸念しております。
経費削減という名目で子供たちの食する食べ物さえ信頼できないものになっていくのではないかと不安で一杯です。
学校給食が地場産の農産物や有機農業を取り入れた食材を取り入れてくれたらこれほど安心なことはないですね。
ぜひこの北九州でも有機農業政策に取り組んでもらいたいものです。

@氏名 筋田 靖之
A所属 福岡県有機農業研究会 日本有機農業研究会 合鴨水稲会 等
B簡単な自己紹介

農薬や化学肥料を止めて14年、有機肥料も極力使わない農業を目指しています。
環境を汚染するのは化学肥料だけではなく、有機肥料も環境を汚染するからです。
水稲では14年間無肥料栽培を続けています。
現在水稲4ha 路地野菜20a

Cシンポジウムへの思いや質問

循環型社会という言葉がもてはやされていますが、
循環型社会とは当然の事ながら自給型社会のことです。

今の日本の環境を破壊する根元は、大量に持ち込まれている輸入物です。
貿易を金額ベースで見ると、今の日本は大輸出国ですが、これを重量ベースで見るとどうなるでしょう。
農水省の篠原孝さんの話によると、日本には毎年8億トンに及ぶ「物」が輸入されているそうです。
食糧だったり、飼料であったり、木材、石油、ありとあらゆる物が日本に持ち込まれています。 
それに対して輸出される重量は7千万トン。
差引7億3千万トンもの「物」が毎年日本の国土に堆積している勘定になります。
国民1人当たり毎年7トンもの「輸入物」です。

それがゴミとなって山や大気を汚染し、下水となって、あるいは肥料となって農地にたまり、
地下水や川、海を汚染しているのです。国土の富栄養化は深刻な事態です。

彼に言わせると、人や家畜の糞尿は、輸出した国に送り返さないとこの日本の環境は救えない、
それにかかるコストも輸入物には上乗せする必要があると。…しかし、
物の輸送にかかる膨大なエネルギーでまた環境が悪化する。 
つまり、環境を守るためには自給することが大切なのです。

一般的に行政主導で行われている生ゴミの堆肥化プラントなどは、
ゴミ処理場問題の延長線でしかないことが多く、農地がゴミの最終処分場として利用されただけで終わっているようです。

日本の環境を正常化するには、この膨大な物の輸入を止めて、いかに国内で循環させるのか、
その構造改革、意識改革にかかっています。だからこそ学校教育が重要になってくるのです。

そういう循環社会を目指しての大木町などの取り組みの話が聞けるのを楽しみにしています。

@氏名

工藤真理子

A所属 子どもの食生活と学校給食を考える会
B簡単な自己紹介 小学生二人の子どもを持つ親。民間委託になっている小学校に子どもが通学しています。
Cシンポジウムへの思いや質問 9月から民間委託になると5月に聞き、それから学校給食についていろいろ勉強し始めました。
すると、子どもたちのための給食なのか…と疑問になることが多いこと。
(冷凍・加工食品など。新しい食器「PEN樹脂製食器」を使うなど。)
今は、現実を見つめなければならないと時々給食室を見に行っています。
親の意見で給食の内容(安全な食材・食器・地場産の増)が変えられるものなのでしょうか?

@氏名

藤井 絢子

A所属 滋賀県環境生活協同組合
B簡単な自己紹介 琵琶湖と向き合って二十数年。水環境問題をベースに循環型地域づくり(菜の花プロジェクト)展開。
環境省中央環境審議会委員、農水省バイオマス・ニッポン総合戦略アドバイザリーグループ委員等。
Cシンポジウムへの思いや質問 概念、抽象論はもう結構。
各地で活き活き展開している人と活動に出会うために出かけます。

@氏名

星野 和郎

A所属 東京産業労働局農業事務所振興課 TEL:042−548−4867
B簡単な自己紹介

東京での多摩地域で有機農業や循環型農業を支援する担当をしております。

Cシンポジウムへの思いや質問 持続可能な社会の構築に向け、エネルギー問題は避けて通れないと思います。
特に都市部でのエネルギーを考えたとき、日々大量に発生する生ゴミによるバイオガス発電を大いに注目しています。
しかしながら、現在農林水産省などが進めている「バイオマス・ジャパン」の大型プラント中心の方法には
疑問を感じています。
東京でのバイオマス導入に向け、小規模でシンプル、地域密着型のシステムを模索しています。
さらに、地域循環に地域通貨を活用し、分別収集する住民へのインセンティブを与えると共に、
直接生ゴミ運動にかかわっていない人にも地域通貨を通してつながりを広げていくことを考えています。
特に今回の大木町のバイオガスプラント、地域通過を利用した環境NPOなど、非常に関心があります。
しかし、残念ながら参加することが出来ません。そこで、当日の資料や、講演要旨がまとまりましたら、
お送りいただけるとありがたいのですが。お手数ですが、ご連絡をお願いいたします。

@氏名

臺 典子

A所属 有限会社生き生き生活堂
B簡単な自己紹介 大昔、学校給食を良くする運動をしていました。今、福祉用具のレンタル・販売の会社をやっています。
Cシンポジウムへの思いや質問 中村さんが、まだ学校給食に地元の農産物をと頑張っておられるのが大変嬉しい。本当に実現させたい。
できれば、私が生産者になりたい。(シンポジウム1に参加したいけど、
土曜日は店だし…

@氏名 石塚義彦
A所属 九州農政局企画調整部企画調整課…九州農政局 :096−353−3561
B簡単な自己紹介 「食」や「農」に関する教育の支援に係る担当窓口です。
Cシンポジウムへの思いや質問 地場産農産物を学校給食に利用した食教育や農業教育の取り組みに関心を持っています。

@氏名 出渕敏夫
A所属 合鴨米流通協議会
B簡単な自己紹介 合鴨米栽培9年目。廃食油(てんぷら油)→ディーゼル燃料化プラント稼動1年目。
 リサイクルネットワークイン小松代表
Cシンポジウムへの思いや質問 市の生ゴミ堆肥化の研究会の参考にしたいと思います。学校給食に地元産野菜の使用増大に取り組みたい。

@氏名 中島宗昭
A所属 大木デザイン会議、福岡合鴨水稲会
B簡単な自己紹介 自称、地域循環型農業の先駆者として実践してきた人間と思っているが、周囲の人々か
ら笑われ続けて10数年が過ぎました。今でも全てに挑戦中の実践者です。
Cシンポジウムへの思いや質問 今まで、自分たち(妻と私)が活動実践してきた農業が間違いではなかったことが再確認されそうです。
このシンポジウムを機に、さらに活発に活動実行していけそうです。

@氏名 須田直吉
A所属 全国合鴨米流通協議会、全国合鴨水稲会、
B簡単な自己紹介 合鴨水稲1反140a、レンゲ除草12a、
Cシンポジウムへの思いや質問 合鴨米の袋をありがとうございました。消費者から感心の声が聞こえます。

@氏名 椿原寿之
A所属 合鴨水稲会、山村塾(農村と都市の交流組織)
B簡単な自己紹介 環境によい農業、日常生活によりいつまでも元気な百姓でありたい。シンポの目的は国際ワーク(山村塾行事)のため参加できません。資料でもできれば…。
Cシンポジウムへの思いや質問 省エネ授業(環境教育)は食農教育と並んで、学校教育で最も現在求められる点だと思います。今後を考慮すれば、教育現場での取り組み普及を痛感します。この子どもたちから先ず家庭が変わり、地域を変える運動が大切だと思います。

@氏名 井上駿
A所属 有機農業推進協会
B簡単な自己紹介 元農水省の水稲栽培などの研究者。その後、全農で環境問題にかかわる。現在、有機農産物と、その生産者の検査、認証を主な業務としている。技術士。1933年生まれ。
Cシンポジウムへの思いや質問 なぜメタン発酵なのか、という所に最大の関心がある。堆肥化は少しは進んできているが、メタン発酵はまだ本当に序の口のレベルでしょう。堆肥化はしても、そのやり場に困る、すなわち農家が堆肥を使う習慣を失ってしまったことと、堆肥の内容に対する安心感がいまいち、という問題に対して、メタン発酵は出口を見出せるのか?